「MMM〜誰にでもできないことに挑戦する〜」
Manno mountain Madness(MMM)は香川県の まんのう町琴南で開催されるトレイルランニングレース。
決して華やかなレースではありませんがミニマムでアットホームなレースです。
1周総距離 約40km 累積標高 約2,800mで急登やアップダウンが続くハードさにも関わらず、走れるご褒美トレイルも多いレースです。1周回25mile(40km)のショート、2周回50mile(80km)のミドル、そして4周回100mile(160km)のロングと3つのマッドネス(熱狂・狂気)なカテゴリーで歓迎します。中級者であれば余裕を持って完走可能な25mile(40km)ですが2周回のミドル50mile(80km)からは難易度が上がり、ロング100mile(160km)は国内屈指の難レースとなっています。
特にMMM100mileは容易に完走できるようなレースではありません。「誰でもできること」「少し頑張ればできること」を成し遂げてもおもしろくない、どうせやるなら困難すぎるレースに挑戦し攻略する達成感を感じてもらいたいというコンセプトでつくりました。挑戦とは本来「困難すぎる事に挑むこと」なのですから。
【100mile完走バックル】
MMMではトレイルランの発祥とも言われているアメリカのレースに倣い100mile完走者を称えシルバーバックル※を進呈します。バックルには米俵を背負った牛をメインモチーフにしており、これは開催地の琴南が隣県の徳島より農耕用に牛を借りた(借耕牛)ことに由来しています。借耕牛は選手が走るコースと同じ過酷な峠道を越えて琴南に来て、農作業が終わると大量の米俵を背負って徳島に戻ったそうです。幾多の峠を越えてフィニッシュした選手を借耕牛に見立ててバックルのモチーフとし入賞者には琴南産のお米を持ち帰って頂きます。
※24時間以内に完走した選手にはゴールドバックルを進呈します。
【開催地 琴南について】
高齢化、人口減少が進む、まんのう町の中でも琴南は特に深刻な状況であり、現在では殆どの地区が人口の50%以上が65歳以上の高齢者である限界集落や準限界集落という状況です。しかし、山間のこの町には香川最高峰の竜王山や大川山といった阿讃山脈の中でもメインディッシュとも言える素晴らしい山々があるのです。 この素晴らしい山々の魅力を国内外問わず多くの人に知ってもらいたい。そのことにより過疎の町というネガティブなイメージから「住み続けたい誇れる町」に再生出来るのではないか?という考えから、本レースの企画は誕生しました。
しかし財産とも呼べる阿讃山脈も土地所有者の高齢化や登山道整備の予算不足といった問題から縦走路の荒廃が進んでおり、倒木や崩落がそのままになっており通行不能な箇所が数多く存在していました。MMM開催に向けて多くの有志の手を借り約2年、倒木の撤去やトレイルの整備が行い倒木ゼロの周回40kmのコースを作りました。これにより今ではランナーはもちろんハイカーも安全に通行できる登山道を復活させることとなりました。